さかのぼって10月3日(土)
退院して少しずつ元気を取り戻しつつあるじいちゃんが
五葉松の剪定を手伝ってくれと言ってきた
実家の庭や別の土地には、多くの松やその他木々が植えられているが
俺は幼少期からずっと興味が無かった
それ以上に父親もまったく興味が無いようだった
じいちゃんは父親(つまり自分の息子)は見込みがないと見切り、
これまで積み上げてきた知識や技術を俺に引き継ごうと思っているのだ
庭で二番目に大きい五葉松
2人で剪定したがとても時間がかかるうえ、じいちゃんも
休み休みしか出来ないので
たいして進まない
何よりも美しく見せるために剪定にも
センスを要求されるのだ
そう簡単に出来るものではない
初めて知ったのだが
この五葉松に、じいちゃんは
「八方美人」
と名付けていた
東西南北どこからみても同じような枝ぶりに見えるように
しているからだそうだ
俺らが自分で仕上げたクルマやバイクに愛情を込めて
ネーミングするのと一緒だ
俺はそんなことも今まで知らなかった
しかも俺と剪定するのを楽しみにしていて、事前に
立派な剪定ばさみを揃いで購入してくれていた
じいちゃんの剪定ばさみは
夕方には切れ味が悪くなっていたので
研いであげた
以前、研ぎ方もじいちゃんに教わったからできるようになったのだ
俺の21、デイアウト終わったから最後のカスタム(手直し?)に
着手しようと思っていたけど、少し待ってくれよな
俺もリメイクの度にコロコロかえるショーネームじゃなくて
自分の生き写しだから、真剣に考えて最高の名前をつけてやろうっと
男は木か鉄に興味を持つという
じいちゃんは木そのものだけでなく、加工も大好きだ
俺はいつからか鉄に興味を持つようになった
対象は違えど、ヘタクソでもいいから自分の手で何かを形作りたい
という欲求は隔世遺伝だろう
今さらだけど、出来るだけじいちゃんと話しをして、
引継げるものは引き継ごうと思うんだ
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